過去ログ - 好きな海未への甘え方 -SS速報VIP

過去ログ - 好きな海未への甘え方

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20:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:26:33.61 ID:rlYYWMFO0
夕食を終えてソファに腰掛けながら小説を読んでいると、絵里が私の太ももに頭を乗せてきました。

「……重いです」

「失礼ね。これは私の愛の重さなのよ」

以下略

21:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:27:46.38 ID:rlYYWMFO0
絹糸のような艶のある柔らかな金髪が私の太ももの上に滑り落ちていくのを見ていると、絵里が吐息混じりに呟きました。

「……膝枕っていいわね。海未が好きなのも頷けるわ」

「べ、別に好きというわけでは……」

以下略

22:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:28:27.02 ID:rlYYWMFO0
「だっていつも私に膝枕されながらえりぃ、えりぃって抱き着いてくるじゃない、こうやって」

絵里にお腹に顔を押し当てながら腰に抱き着かれて、動揺で頭の上に小説を取り落としそうになるのを慌てて持ち堪えました。

「そんなことしてませんっ！」

以下略

23:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:30:53.69 ID:rlYYWMFO0
「でも、そんなところも私は好きよ。恋人に甘えられるって嬉しいもの」

「……絵里だって甘えてください」

「だから今こうして甘えてるのよ。重いって言われちゃったけど」

以下略

24:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:31:30.89 ID:rlYYWMFO0
「……」

押し黙ってしまった絵里に、私は少し迷ってから声をかけました。

「……絵里」

以下略

25:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:32:11.68 ID:rlYYWMFO0
「別に大した話じゃないわよ？」

「はい、それでも聞きたいんです」

「……今日、OB訪問に行くって話はしたわよね」

以下略

26:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:33:14.54 ID:rlYYWMFO0
「それで、指定されたお店に行ったの。小さなカフェみたいなところで、最初は参考になる話をたくさんしてくれたわ」

「でも、途中から所々変な質問が混ざるようになったのよ。彼氏はいるのかとか、好きなタイプとか」

「セクハラじゃないですか！」

以下略

27:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:45:33.28 ID:rlYYWMFO0
「大丈夫。一緒に飲んでくれたら上に採用するように掛け合う、なんて言うもんだから、受け取った瞬間目の前でビリビリに破いてやったわ」

「そうですか……」

それなら安心ですね。

以下略

28:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:46:12.59 ID:rlYYWMFO0
「それを聞いて私、自分が今やってることって何なんだろうって思ったの」

「ほとんど毎日説明会に行って、話を聞いて、自分で調べて、そういう人が大半ってことは分かってるけど、そうじゃない人もいるんだって考えると何か……疲れちゃって」

「それだけの話よ」

以下略

29:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:54:41.21 ID:rlYYWMFO0
「そんなことがあったんですね……」

「ごめんなさい、つまらない話をして」

……何ですか、その言い方は。

以下略

30:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 19:56:03.99 ID:rlYYWMFO0
「私は、絵里の話なら何でも聞きたいんです」

「不安や悩みがあるなら、一人で溜め込まずにいくらでも私に言ってください」

「疲れたときは、いつでも私を頼ってください。甘えたいときには好きなだけ甘えてください」

以下略

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