過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
↓ 1- 覧 板 20
18:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:36:16.71 ID:JxUSEnW0o
〜
「本当はこういうときは喫茶店とかの方がいいのかもしれないけど……私まだ中二だし、お金もあんまり持ってなくて。だからごめんなさいなんだけど」
「う、ううん……いいの」
私がようやく落ち着きを取り戻すと、ゆっくり話がしたいからついてきてと誘われた。
どこに向かうのかわからなかったが、まさかここにもう一度入れる時が来るとは思っていなかった。
「ただいまーっ」
「あ、櫻子おかえり……って、うわっ! めぐみお姉ちゃん……?」
「花子ちゃん……こんにちは」
「こんにちは……な、なんで櫻子と一緒なの?」
「まあまあ、大人の事情があるの。めぐみねーちゃん、私の部屋いこ?」
―――大室家。
最後にここに来たのは、春休みの序盤。温泉旅行の詳しい内容を決めるために、撫子の部屋にみんなで集まったのだ。計画を立てるのが目的だったが、その実は遊ぶ方に夢中になってしまい、ちゃんとやれば数時間もかからないはずの予定決めは結局丸一日かけてようやく、といった具合だった。
94Res/85.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。