過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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26:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:40:27.96 ID:JxUSEnW0o
「本当はね……私の気持ちを受け止めてくれるだけでもありがたかった。だって、こんな恋は普通叶わないもの」


「高校生活を通して、撫子は私に夢を見させてくれた。本当に最高の毎日だった。最高の彼女に出会えたこと、最高の人の彼女になれたこと、今でも忘れられない」


「……でもね……撫子は、夢を見させるのがうますぎたんだよ」


喋りながら思い出を振り返っていると、私はまた小さく泣き出してしまった。歪んだ視界での中で再び、櫻子の姿が撫子に重なる。


「卒業と一緒に終わるって決めてたなら、最初から言ってくれればよかったのに……最初は私も、それでもよかったと思ったよ。でも……」


「本気で一生の彼女に出会えた……撫子は私に、そんな夢を見させてくれちゃったの。もう一生、他の誰でも埋められないような、綺麗な思い出」


「突然のキスで、別れられて……撫子にとっては最初から決まってたことかもしれないけど、私にとっては本当に突然だったよ。だから……今だにどこか、信じられてないんだ」


「思い出はいつまでも残ってて、毎日撫子の夢を見て、起きているときも、いないはずの撫子を探して……」


「大好きで、諦められなくて、毎日、毎日……」



階下の花子に聞かれてしまうと思い、必死に泣き声を我慢したが、我慢しなくていいよと私を抱き寄せて背中をさする櫻子の優しさがどんどん我慢を溶かしていって、溢れてしまう。

この部屋は撫子と同じ匂いがして、共に過ごした日々はいつもより鮮明に思い出された。



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