過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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47:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:53:04.77 ID:JxUSEnW0o
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帰ってすぐに、風呂に入った。汗ばむ体を流し、泣き顔も直さなければいけなかった。
ぬるま湯のシャワーを頭に流しながら、櫻子の顔を思い出す。
気持ちを伝えるのが怖いから逃げてるだけ? 寂しさが埋まったのは勘違い?
そうではない、私が一番大好きな撫子にとっての最善を選んだのだ。
温度調節のバーを一気に冷水へ傾け、さわさわと打ち付ける冷たい感覚に耐えながら、何も間違っていないと自分に言い聞かせた。これで全てが、丸く収まるのだと。
しかしそんな中で、しばらく見ていなかったリアルが、私のもとにやってきていた。
風呂を上がって部屋に戻る。机の上に置いてある携帯電話を見て、櫻子からの何かが来ているかもしれないと思い手に取った。
しかし私の目に飛び込んできたのは、いつものような櫻子からのLINE通知ではなかった。
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