過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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58:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:59:23.45 ID:JxUSEnW0o
「………っ…」


はっと目を覚ます。いつの間にか、泣き疲れて眠ってしまっていたようだ。

時計を見ると、日付が変わろうとしている頃だった。

身体がとても熱い。ずっとエアコンの切れていた部屋に寝ていたからか、胸の鼓動の痛さを閉じ込めて必死に我慢していたからか、もう一度風呂に入りたいくらいの汗をかいてしまっている。


机の上の携帯電話はもう静かにしていた。撫子からの電話は止んだようだ。


何件くらいかかっているかは想像できなかったが、少しだけ興味が湧いた。

ここでかかってきている着信件数が、私と撫子の全てを数値化したものかもしれない。


もはや何をする気力もなく、何を見ても感情を左右されることは無いという無心に近い気持ちで、携帯電話のロックを解除した。



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