過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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69:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:08:00.97 ID:JxUSEnW0o
「終わりだなんて思ってない!! 終わらせようなんて思ってない!! 未練なんて言わないでよ……まだ終わってなんかないんだから!!」
「いつだって私は待ってる!! 撫子のためならいつまでだって待てる!!」
「どんなに遠くに行ったって、他の誰かにとられたって、私のこと忘れたとしたって、諦めないよ!!」
「絶対に撫子のこと、諦めない……!!」
「…………」
「世界中の誰よりも、撫子を、愛してるんだからぁ!!!」
傘が大きく上がった。
撫子の胸に飛び込んだ。後ろに崩れそうになってもなお強く自分をおしつけ、絶対に離すまいと抱きしめた。
持っていた傘は静かに落ちた。落ちたというより、撫子は私を受け止めるために傘を捨てた。
強く強く、自分を抱きしめ返してくれた。私の首元に顔をうずめ、よくよく聞けば泣き声を漏らしていた。
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