過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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70:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:08:39.57 ID:JxUSEnW0o
雨がしとしとと二人を濡らす。夏の夜だが、雨のせいで少し寒くなっていた体に、温かい撫子のぬくもりを求める。

嗚咽にまみれた撫子の顔をあげて、唇を重ねた。

気づけば自分よりも激しく泣いていて、肩で乱れた呼吸をしている小さな口から、絶え絶えと息が漏れてくる。

その愛しい唇に強く強く自分を押し付け、刻み込むようなキスをした。


撫子が泣くところを初めて見た。

私よりはるかに泣き慣れていない、そんな子供のような一面が愛しくて、思わず頬が緩む。いつか見た櫻子の泣き顔に、とてもよく似ていた。


撫子、もっとキス上手だったじゃん。

今度は私が教えてあげようか。


撫子の頬に濡れた手を添えた、その時だった。


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