過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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73:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:10:15.76 ID:JxUSEnW0o
「どういうこと……なんで……!?」
「……一生のお願いだって」
「え……」
「一生のお願いだから、めぐみねーちゃんを捕まえておいてほしいって……撫子ねーちゃんに言われたの。私たちがここで初めて会った、その日から」
「!!」
「私、あの時めぐみねーちゃんの話を聞いて、すっごいねーちゃんにむかついて……何か言ってやらなきゃ気がすまなかったの。それで電話したら、撫子ねーちゃんはなぜか嬉しそうにしてた。めぐみねーちゃんのこと、向こうも気になってたんだって」
「少し前から、めぐみねーちゃんからの連絡が完全に途絶えちゃったから……どうしてるかを確かめてほしいって、そうお願いされたの。新しい人を作ったのでなければ、なるべく早く富山に戻るから、それまで私に、めぐみねーちゃんを支えててほしいって」
話すうちに、たどたどしい呼吸はだんだん落ち着いてきた。秘密を打ち明ける櫻子はいつもより大人っぽくて、それこそ闇の中では撫子と区別がつかないほどに似ていた。
「だから私、毎日電話もしたし……LINEも迷惑なくらいやってたかも。向日葵も私に協力してくれてね、めぐみねーちゃんが寂しくならないように、どうすればいいかを考えてくれたり」
「絶対めぐみねーちゃんを泣かせないって決めた……でもそれが逆に、めぐみねーちゃんの気持ちを撫子ねーちゃんから離れさせちゃったんだよね……?」
「ぁ……」
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