過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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80:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 18:14:56.03 ID:JxUSEnW0o
何でめぐみがここにいるの? という驚きのすぐ後に、櫻子の髪を見た撫子は絶叫した。髪を切ったのは櫻子の独断で、撫子はそこまでのことを頼んでいなかったからだ。


「一生のお願いを果たすためだもん、当然でしょ」と恥ずかしそうに笑う櫻子を抱きしめる撫子は、今にも泣きそうであった。二人の撫子が抱き合っているような様を見て、これまたおかしな光景だと向日葵も花子も微笑んでいた。


荷物もほとんど持っていなかった撫子はさっとシャワーを浴びると、私を誘って外に行こうと言った。月曜には戻らなければいけないため、ゆっくりはしていられないという。


家を出る前に、見送ってくれた櫻子はとびきりの笑顔でVサインをくれた。

「大丈夫、心配ないよ」……櫻子のくれた大きな安心感は、ようやく二人きりになれた撫子との時間、私を緊張させずに守ってくれていた。


撫子が誘ったのはやっぱり、別れたところと同じ桜の木の下だった。



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