18: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/03/31(火) 04:56:14.41 ID:w4MVYybr0
龍門渕の屋敷に到着した京太郎は、車から降りた。龍門渕の駐車場で車は止まっていた。
車から降りた京太郎は背伸びをした。背伸びをしたときに体がパキパキと音を鳴らした。
体を伸ばしているときに京太郎は綺麗なメイドさんを見つけた。大きく目を見開いて、非常に京太郎は集中していた。
というのもメイドさんという都市伝説なみに珍しい存在をこの目で見る日が来るとは思っていなかったからである。そして龍門渕にはメイドさんがいるのかといって感動していた。
それにくわえて、京太郎が見つけた綺麗なメイドさんというのが、非常に綺麗だったのだ。モデルのような長身で、顔も整っていた。髪型も綺麗にまとまっていて、お手本そのままのメイドさんだった。
年齢が二十五歳かそのあたりで、ロングスカートのメイド服に着られていない。よく着こなしてあった。
京太郎がメイドさんに驚いていると、小さな子供が現れた。。ずいぶん背が低かった。金髪で、髪が非常に長かった。頭に赤くて大きなリボンをつけている。しかしどうにもリボンと会わないジャージを着ていた。しかも上下ジャージである。
急いで走って車に向かってきているのだけれども、歩幅が狭いせいで一生懸命走ってもまったく走っていないように見えた。
京太郎が何事だろうかと見ていると、車から降りてきたハギヨシに小さな子供が飛び込んできた。
「ハギヨシィ! アンヘルとソックがぁ!」
アンヘルとソックという何者かに、何かされたらしかった。かなり悔しそうな顔をして、膨れている。
小さな子供が何か文句を言っているのを聞いてハギヨシは困ったような顔をしていた。アンヘルとソックと呼ばれている何者かに覚えがあり、また、この小さな子供がどういう目にあったのかというのが、大体予想がついているからである。
また、ハギヨシが困っているのと同じに京太郎の顔色は悪くなっていた。完全に遠いところに視線が泳いでいた。アンヘルとソックという名前をよく知っていたからだ。自分の仲魔である。
文句を言っている小さな子供にハギヨシが聞いた。
「アンヘルさんとソックさんがどうしました? 衣様」
ハギヨシがたずねると小さな子供、天江衣がこういった。
「ド○ポンでぼこぼこにされたぁ! 衣も一もがんばったのに、ぜんぜんだめだった! あいつら大人げなさ過ぎる! やりこんで来やがった!
真白はどこだ! あいつも巻き込んでやる!」
天江衣が続けてハギヨシに愚痴るのをききながら京太郎はあさっての方向を見つめていた。右手はキリキリと痛む腹に当てていた。
自分の仲魔が龍門渕の関係者と仲良くやっているのは知っていたが、友情破壊ゲームを持ち込んでいるとはまったく思わなかったのだ。というか小学校低学年にしか見えない天江衣をゲームでぼこぼこにするのは大人気なさ過ぎるとしか思わなかった。
真白も巻き込んでやるといって意気込んでいる天江衣にハギヨシが答えた。
「いないみたいですね。多分、用事ができたのでしょう。先ほどまでそこにいたのですが」
このときに、今まで京太郎が見ていたところにハギヨシの目線が動いていた。しかしハギヨシが見たところにはもう誰もいなかった。影も形もない。
愚痴を言っていた天江衣も落ち着いてきた。そしてやっと京太郎に挨拶をした。
「天江衣だ。アンヘルとソックの主、須賀京太郎だな。見苦しいところを見せてすまなかった。気軽に衣さんと呼んでくれ。後、一応言っておくが、高校二年生だ。よろしくな」
上下ジャージ姿であるが、非常に洗練された礼をとっていた。先ほどの醜態は、たまたま起きたことである。アンヘルとソックの作戦が腹立たしかったために、正気を失っていただけだ。いったん落ち着けば、年相応の行動をとれるのだ。
天江衣の自己紹介を受けた京太郎は三拍ほど置いてから自己紹介をした。
「須賀京太郎です。高校一年です。須賀でも、京太郎でも呼びやすいように呼んでください。衣さん。衣先輩のほうがいいでしょうか。」
ほんの少しだけ、目の前の現実が受け入れられなかった。しかし、切り替えが早かった。体から稲妻を出す人間だとか、髪の毛が灰色になる人間がいるのだ。天江衣のような人もいるだろうと受け入れた京太郎は、実に普通の自己紹介をした。
京太郎の自己紹介を受けた天江衣は少しはねるようなしぐさをした。そしてこういった。
「衣さんでいいぞ」
実にうれしそうである。頭のリボンがウサギの耳のように弾んでいた。自己紹介だけで機嫌がよくなるというのも変な話である。
しかし、なかなか年相応の対応をとってもらえない彼女はこういう対応がうれしいのだ。
というのが、もともと彼女の血族は実年齢よりもはるかに若く見えるものが多い。そういう特性がある。この特性を特に引き継いでいる彼女はいうまでもない。
そのため京太郎のように先輩扱いしてくれるものはまずいない。年齢を伝えても信じてもらえないことも多い。同じ教室にいても間違いだと思われることもある。だから普通にうれしかったのだ。
挨拶が終わると、ハギヨシが京太郎と天江衣にこういった。
「では、お嬢様のところに向かいましょうか。別館でしょうか?」
天江衣はうなずいた。
「撮りだめしていた番組を見ているはずだ」
ハギヨシはこういった。
「なるほど、わかりました。では、向かいましょうか。お二人ともついてきてください」
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