過去ログ - 京太郎「限りなく黒に近い灰色」
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222:名無しNIPPER[sage]
2015/04/29(水) 00:38:59.58 ID:ckUUQc7f0
京太郎が進む道を決めたか。
オロチが仲魔になったら、日本最大の仲魔を持つサマナーになりますね。
来週最終回、楽しみにしていますが続きも楽しみにしていますので、構想が出来たら是非、よろしくお願いします。


223: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/04(月) 23:38:32.21 ID:QqIqU/St0
始めます。


224: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/04(月) 23:43:34.94 ID:QqIqU/St0
 ハギヨシの手助けで現世へと帰還した京太郎は龍門渕の中庭に立っていた。京太郎から少し離れたところにはディーがたっている。

そしてずいぶんぼろぼろになったスポーツカーが京太郎から離れたところにあった。スポーツカーの中には虎城もいて全員無事に戻ってくることができていた。
 
 無事とはいっても京太郎の格好はひどいものだった。ヤタガラスのジャンパーはぼろぼろ。ヤタガラスのエンブレムがついていた帽子は役目を果たし布切れになっている。またズボンもぼろぼろ、靴もほとんど原形をとどめていなかった。
以下略



225: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/04(月) 23:47:33.81 ID:QqIqU/St0

 ソックが京太郎の状況をつぶやくと、アンヘルが京太郎にたずねた。

「面倒ごとに巻き込まれたとはきいていますが、どういうことです? 私たち以外と契約を結べたのですか?」

以下略



226: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/04(月) 23:52:52.47 ID:QqIqU/St0
 普通の目に戻った京太郎が、少し考えてからソックの質問に答えた。

「組み手かな? そのくらいしかしてないと思う」

 嘘はついていない。京太郎にしてみれば、格上相手に遊んでもらったというくらいの感覚しかない。オロチの触覚がどのあたりから京太郎を見つめていたのかもわからないし、京太郎にどういう感覚で接しているのかというのもわからない。
以下略



227: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/04(月) 23:56:36.09 ID:QqIqU/St0

 そしていよいよ氷詰めの虎城を見つけ、ベンケイと出会い、松常久と逃走劇をはじめた話を京太郎は聞かせた。そうすると天江衣は

「花田のおじ様か! きっと面倒だとかいいながら動いてくれたのだろう。私のときもそうだったからな」

以下略



228: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/04(月) 23:59:53.45 ID:QqIqU/St0
 京太郎たちが汚れを落としに向かった後の話だ。中庭でハギヨシたちが会話をしていた。きしんでいるスポーツカーの近くにたっているハギヨシがこういった。

「ヤタガラス東京支部虎城班班長、虎城ゆたかさん。十四代目葛葉ライドウの指令を受け、松常久の内偵にあなたたちが参加していたのは確認しています。

 そして、内偵を担当していた構成員ひとりと、あなたの部下四名が行方不明になっているのも、同じく確認しています。
以下略



229: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/05(火) 00:03:04.96 ID:py78Qnqv0
 ディーが構成員の生存を告げると虎城が顔を上げた。

「どういうことです?」

 やっと声を出している状況だった。虎城は自分の班員が生き残っているとは思っていなかったのだ。もちろん、生きていてくれるのならそれが一番である。しかし、油断しているところを強襲されたという事実が彼女の頭を悪い方向に考えさせている。
以下略



230: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/05(火) 00:06:24.77 ID:py78Qnqv0
 井上純の報告を聞いたハギヨシは十秒ほど黙っていた。そして冷えた声でこういった。

「あぁ、そういうつもりですか。はっきりとした証拠がないのと、先輩と私の立場が悪いのを利用しているわけですね。

 かつてヤタガラスの利益の幾つかをつぶした私たちが共謀して松常久を貶めようとしていると、そういうストーリーを作ろうとしているわけですか。
以下略



231: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/05/05(火) 00:10:24.50 ID:py78Qnqv0
 松常久の延命についてハギヨシが推測をすると、虎城はこういった。

「十四代目は松常久を怪しいと思っていたはずです。内偵を進めたのもそのため。今回の一件で黒が確定したとみていい。逃げられるわけがない。無駄な足掻きのはず」

 虎城の指摘にハギヨシが答えた。
以下略



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