15: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/03/31(火) 06:37:12.76 ID:zAK3ZPJb0
それからの事を、私はあんまり覚えていない。
ステージが終わってから名残惜しそうに捌けていく彼女たちに大きく手を振って、教室に戻って……
なんだかすごくクラスメイトや他のクラスの子にも話しかけられた気がする。
わたしが放課後ティータイムの大ファンだって事は、何故だか有名だったし。
入学してから今日まで話したことないような人とも話した。
彼女たちの歌のこと、人がら、演奏、いろんなこと。
そして、何人かとは携帯番号のやりとりもした。今日で卒業なのに、と思いつつ。
今日で卒業でも、終わりじゃない。って思えて、すごくうれしかった。
そして今、帰り道。
今朝来た時と気持ちも道のりも真逆に、最後の通学路をわたしは歩いていた。
彼女たちの音楽は、いつもいつも、わたしにたくさんの贈り物をくれる。
ここにしか居なかったら出会えなかった人達や、場所や、景色を。
そして、ここで生きていたからこそ出会えた人達や、場所や、思い出を。
今日の日を、“わたしのいちばん”にしよう。
明日からも、“わたしのいちばん”にしていこう。
春。3月。終わりと、始まりの春。
一生に一度の卒業式が終わって、一生に一度の明日がまたやってくる。
わたしはわたしで、本当によかった。
「大好きを、ありがとう!」
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