過去ログ - 【咲-saki-/安価】京太郎「ギャルゲー…?」 玄「おもち!おもちィ!!」【part2】
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778: ◆I3gIBTUqAk[saga]
2015/04/14(火) 00:02:20.35 ID:+rSJAVuFo

【エンディング:宮永咲】


「しょがないなぁ。入ってあげるよ、麻雀部」

咲は少し照れくさそうにしながらそう言った。

「本当か!?」

嬉しくて、つい興奮気味に聞き返してしまう。

「うん」

頷くと咲は頬を赤らめながら笑った。

「そっか……嬉しいよ、咲が麻雀部に入ってくれて」

「私も嬉しいよ、京ちゃんに誘ってもらえて」

「それってどういう……」

その言葉の意味を問おうとする俺の言葉を遮って咲が続ける。

「だって……だってね、私は京ちゃんのことが……好きだから」

そう告げる咲の目はいつになく真剣に、まっすぐこちらを見つめていた。
沈黙が訪れる。
ずっと一緒に過ごしてきた幼馴染の告白。
これまでに見てきた数えきれない程の咲の笑顔が想起される。

「咲……」

自然と口からその名前が溢れる。
すぐ迷子になって、いつもひとりで本を読んでいて、そんな俺がいなきゃどうしようもないような幼馴染の少女の真剣な眼差しに、心臓が跳ねる。
いつも見ていたはずのその顔は、今はただただ魅力的で。
これまで意識していなかった感情が急速に芽生えた。

「俺は……」

静かに、優しく俺の言葉を待つその少女に想いを告げる。

「いや……俺も、お前が好きだ」

そう言い切って顔を上げると、咲は泣いていた。

「京、ちゃんっ……私……っ」

咲の両目から涙が止めどなく溢れ出す。
そんな咲をそっと胸に抱いて、もう一度言う。

「咲、好きだ」

「うんっ……」

「だから、俺と付き合ってくれ」

「うんっ……うんっ……」

そうして胸の中で泣きじゃくる咲を俺はいつまでも抱きしめていた。



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