過去ログ - 【咲-saki-/安価】京太郎「ギャルゲー…?」 玄「おもち!おもちィ!!」【part2】
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942: ◆I3gIBTUqAk[saga]
2015/04/15(水) 23:19:44.75 ID:Cnvnouelo

【エンディング:高鴨穏乃】




人気の無い山の開けた場所でで1人座り込んで花火を眺める。
すると不意に声をかけられた。

「京太郎」

振り向くとそこには、普段のジャージ姿とは違った、『女の子』が居た。
浴衣姿で静かに佇むその『女の子』が花火の光で照らし出される。
普段とのギャップのせいかその姿はとても魅力的で思わず息を飲む。
そうして穏乃を見つめてどれだけ経っただろうか、沈黙を穏乃が破る。

「その……どう、かな?」

うつむきがちになりながら恥ずかしそうに問いかける穏乃に俺はまっすぐな感想を述べる。

「すごく……綺麗だ」

「あ、あう……」

その言葉を聞いて穏乃の顔が真っ赤になる、何か言おうとして口をパクパクさせている。

「隣、座れよ」

そう声をかけて穏乃の座るスペースを開ける。

「ありがと」

穏乃が隣に座り込み、再び沈黙が訪れた。
ただ花火の弾ける音だけが響く。
俺の手のすぐ横に置かれた穏乃の手を握る。細くて柔らかい女の子の手の感触が伝わってくる。

「ひゃっ!?きょ、京太郎っ……?」

瞬間、ビクッとした穏乃がこちらを向く。
そんな穏乃はどうしようもなく可愛くて、気づけば俺は言葉を紡いでいた。

「俺は……俺はさ、お前のいつも元気で底抜けに明るくて何事にも熱くて一緒に居ればいつだって楽しい、そんなところが好きだ」

「京太郎……?」

「でも、時折見せる女の子らしくて可愛い仕草や表情はもっと好きだ」

「穏乃、俺はお前のことが……お前の全部が大好きだ」

「……私も、私も京太郎のことが好き」

そう告げる穏乃の頬は紅潮し、目は潤んでいる。
次の瞬間俺は思わず穏乃を抱きしめていた。
穏乃の方も少し驚いたような素振りをしたが、すぐ抱きしめ返してきた。
山には花火によって抱きしめ合う2人の影が照らしだされていた。



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