過去ログ - 【モバマスSS】ウォークザキャット
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24:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:51:37.43 ID:50iCEftvo

その後も「じゃあそろそろこのへんで」とはならず、世間話は続いた。

「猫って勝手にどっかに行っちゃって、困ることないですか?」俺はそんなことを聞いている。

「少しは心配するけどね、でもやっぱりそこまで、しないかなあ」

いつの間にか店長さんは大分砕けた喋り方になっている。

他にすることもないのか、のんびりとした話し方で俺につきあってくれていた。

「あれいないな、と思って少ししたら、いつの間にか帰ってきたりするし」

「やっぱり猫自身も家族の一員だ、という意識があるのかもしれないですね」

店長さんはうーんと唸ったかと思うと、「というよりも」と口に出した。

「というよりも、大切なことは自然とわかってるって感じかなあ」

「大切なこと?」

「うん。たとえば餌とかさ。この家に帰ってくれば飢えることはないし、外はやっぱり寒いでしょ? そういうのって大切なことじゃない? でもそれって別に私が言わなくてもちゃんとわかってるなあって、思うんだよね」

「ああ」俺はうなずく。「ですね」


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