過去ログ - 【モバマスSS】ウォークザキャット
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5:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:30:07.87 ID:50iCEftvo

みくに連れてこられたのは、猫カフェだった。

店内は喫茶店というよりも、インテリアショップのような趣があり、ゆったりとしたソファーや洒落た照明、漫画が詰め込まれた本棚が置かれている。

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:31:03.14 ID:50iCEftvo

「猫語」

「え?」

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:31:46.40 ID:50iCEftvo

みくは無理をして猫語を使っていたわけではない。

多少は意図的に使うこともあっただろうが、今みたいに会話に滲み出てくるように自然に使うことの方が多かったと、俺は思う。

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:32:50.98 ID:50iCEftvo

「なあ、そろそろアイドルに復帰する気はないか?」

俺はなるべく深刻にならないように、みくに問いかける。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:34:00.90 ID:50iCEftvo

――

思い出す。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:35:00.35 ID:50iCEftvo

「前川みくですにゃー! どうぞ、よろしくお願いしますですにゃー!」

既にライブを終えたみくは、俺の隣で、CD片手に声を張り上げていた。

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:35:44.56 ID:50iCEftvo

「なかなか厳しいな……」

「にゃー! Pチャン! 諦めたら、そこで試合終了にゃ!」

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:36:53.47 ID:50iCEftvo

「ねえあれ」という声が聞こえてきたのは、その時だ。

周囲には様々な人の話声が混ざりあい、雑音めいたものが取り巻いていたのだが、その男女二人組の声は嫌にはっきりと聞こえる。

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:38:26.77 ID:50iCEftvo

体の奥底で、得体の知れない、もやもやとしたものが渦巻くのが、わかる。

怒りだ。

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:40:51.06 ID:50iCEftvo

本人たちからしたら、悪気はないのだろう。会話を盛り上げるための、一つの話題に過ぎないに違いない。

ただ言われた側からしてみれば、それは明確な悪意となって、突き刺さる。

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/04/01(水) 04:43:47.83 ID:50iCEftvo

またこの猫カフェに足を運んでいる。

みくに会うために来たのだが、学校を休んでいるのか、下校ルートを変えたのか、どちらにせよ会うことが出来なかった。

以下略



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