過去ログ - 【SAO】アインクラッドでおっかなびっくり生きる 16 【安価】
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116: ◆GVCfHyzjmtRo[saga]
2015/04/03(金) 07:01:37.19 ID:GKhJNPPYo

バスケットに手を伸ばして頬張り、幸せを噛みしめながら白紙のスクロールをオブジェクト化する。

アーテル『弁当本当に助かった。今アルゴ達と安全エリアで頂いている。ありがとう。』

トモミ『あの、出発前に気付けなくてすいません』

アーテル『いや、むしろ最高だ。心底嬉しかった、ありがとう』

トモミ『私もうれしいです』

アーテル『帰れる時間が解ったらまた手紙を書いて入れておく』

トモミ『気をつけて帰ってきてくださいね』

アーテル『そちらも無理は禁物だぞ』

トモミ『はい、ありがとうございます』

これは正直助かる、便利で嬉しいストレージの利用方法なのだが……残念な事に問題点が指摘されていた。


アスナ「この情報を拡散したら……《圏内》の女性プレイヤーが《結婚》を強要されたりしないかな……」

キリト「《迷宮区》の中から買い物を頼めるってだけでもとんでもなく有利だからな……」

アルゴ「女子の方が圧倒的に数が少ないし、殺伐としそうだネ」

オレク「《結婚》を拒まれたら逆恨みして《攻略》に非協力的だとか批判するような馬鹿が出ない事を祈る」

ダリミル「うへ、スゲーありそう」

マサムネ「《フロントランナー》は殆ど男性なんだよね、知られていなかったって事は《結婚》している人はまだ居ないのかな」

エギル「《攻略》に参加しながらシステム的に《結婚》か……そんな余裕のあるプレイヤーは居ない……と思うんだが」

アスナ「この先《結婚》して有用性に気付く人が出るかもしれないけど……その時はどうしようもないよね……」

キリト「その人達の良識を信じるしかないかもなぁ……」

マサムネ「……所持金が許す限りストレージ容量以上に回復結晶連打出来るのは間違いなく強いよね」

キリト「強いは強いけど、たった100個で3Mにもなるから、そこまで有利とは受け取られない……といいんだけどな」

エギル「一応補足なんだが、《商談》スキルを完全習得していれば恐らく100個1.5Mで済むな」

キリト「それでも安いプレイヤーホームが買えるな……実際に湯水の如く使う富豪が居たらお目にかかりたいよ」

アスナ「……《結婚》していれば死なずに済む状況になる可能性はどれくらいあると思う？」

オレク「そんな状況に陥っている時点で負けだと思う」

ラディスラフ「その分のコルで装備を整えたほうが安上がりなんじゃないかな……」

アーテル「ちなみになのだが、共有化されるのはストレージだけではなく所持金もだな」

アーテル「《結婚》を強要する様な奴のアイテムや所持金は全部捨ててやればいいと思うんだが」

アスナ「そんな事が出来るんですか？」

アーテル「ストレージが共有されるというのはつまり、全ての所有物の所有権が共有されるという事だ」

アーテル「俺もトモミも、実際その気になればお互いのアイテムを、ドラッグするだけで全て捨てることが出来る」

アスナ「（信じて自分の全てを委ねられる相手、かぁ……いいなぁ）」

キリト「幾らレベルが高くても、稼ぐ度に装備や所持金が捨てられたら絶望的だな……自殺モノだ」

エギル「そこまで重いリスクがあるなら、《結婚》を強要される心配は無いかもしれんな」

キリト「ちなみになんだけど、離婚はすぐに出来るのか？」

アーテル「知らんし試す気も無い」

キリト「デスヨネ、すいません」

ヒースクリフ「……《離婚》には双方の合意と承諾が必要だ。無条件に《離婚》を成立させるには資産を100%相手に譲渡する必要がある」


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