過去ログ - 【SAO】アインクラッドでおっかなびっくり生きる 16 【安価】
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999: ◆GVCfHyzjmtRo[saga]
2015/04/28(火) 04:12:27.51 ID:brRJlvMto


2023年03月03日(金) PM 12:06:00

集団戦においてどういった立ち回りをすれば効果的なのか。

また他のパーティーとどう連携を取っていけばいいのか。

集団戦の経験が余りも不足していてか、自分の分析に確信が持てなかったので、

とにかく少しでも速く倒すに越した事はあるまいと、与えられた役割を全力で果たす事に決めた。

全力を尽くすという事は、つまり星声(ホシノコエ)を抜く、という事だ。

メインメニューウィンドウを開いてすぐに存在する《クイックチェンジ》のアイコンを押し、

直前まで使用していた黒鉄(クロガネ)――無骨で黒い直刃の太刀から、刀へと持ち替える。

刀身から柄まで全てが深く淡い白金で形作られたその優美な刀を鞘から引き抜いた瞬間、

武器や鎧が奏でる無数の金属音、指示や鼓舞であろう怒号、掛け声、エフェクト音や衝撃音、

それら全てが一瞬止んで静まり返った様に感じた。

すぐに元通り、いやむしろより騒々しくなってしまったので、まあただの気のせいなのだろうが。

キリトやアスナ嬢、マサムネが跳んでからソードスキルの準備動作の姿勢を取り、

空中でソードスキルを発動させていたのを見てなるほどと思い、試してみる。

――なるほど、出来ない事は無い。

システムによって動きがアシストされる関係で、ソードスキルの軌道以外の場所を狙うのは少々難しく感じるが、

空中で発動しなくとも、つまり地面に立って発動している状態でも同様に難しい。

つまり元々ソードスキルとはそういう物なので問題ない。

マサムネなどはソードスキルの軌道を合わせて蟷螂の弱点である眉間に叩き込むために、

走り高飛びの背面飛びでバーを超える瞬間の様に反り返り、空中で身体を横に倒した状態から発動させていた。

器用過ぎるというか、肉体的に若干現実離れしるというか、端的に言って何かがオカシイ。

逸般人のやり方については「良い子は真似しないで下さい」という奴としても、だ。

ソードスキルに頼らずに自力で星声(ホシノコエ)を振るって斬り付けるより、

ソードスキルの攻撃力補正を乗せてやった方がより多く削れるのは間違いないので、

攻撃力補正と体重や装備重量を乗せて全力で叩き込み続けてみる事にした。

キリトやアスナ嬢、マサムネと接触し無い様に注意を払いながら空中戦を展開することしばし。

取り巻きβこと、《メライト・マンティス・スウェイン》βが動きを止めて砕け散ったのは、

星声(ホシノコエ)を抜いてから3分程経ってからの事だった。

ちなみに俺達はぎりぎり削りきれなかったので、タイミング的にLAを取ったのはエギル達の誰かだと思われる。

幸いにして装備環境に恵まれているお陰か、LA、ラストアタックボーナスにはさほど興味は無い。

今の問題は囮役の負担を減らすために何が出来るのか、どれだけ速く倒せたか、だ。

ざっと周囲を見回すと、他の取り巻きは全て健在でまだ戦闘は続いていた。

少々不恰好ながらも全力を尽くした甲斐あってか、取り巻き5体の中でβが最も早く沈んだらしい。

まあ、俺達のパーティーは盾役が明らかに自重していなかったからな。

悪目立ちしそうなものなので意図は測りかねるが、神話の英雄か何かのように無敵かなにかである様に、

底浅陰気根暗エロもやしのHPが減少することは無かった。

俺なら他の《フロントランナー》から怪訝な目で見られない様に多少減るように調節しただろうと思うが、

エロもやしがあえてリスクの高い選択をした根拠は不明だ。



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