13:名無しNIPPER
2015/04/01(水) 19:53:51.09 ID:hvohTjZ6O
「ちょっと、どいてもらえるかな」
人混みをかき分け、警官の方に行く。
「ちょっといいですか?」
「?…何でしょうか?」
警官が訝しげに僕を見る。
当然と言えば、当然か。
「少しはその子の言い分も聞いてあげたらどうですか?」
「?…いや、しかしですねぇ…」
状況的に、彼女が子供のプラモデルを壊したと思うのが普通だろう。
しかし当の本人が泣きじゃくって話にならない。
「…とりあえず、署の方で話を聞きます」
ここでは何も解決にならないと踏んだのか、警官は彼女に容赦無く言い放った。
…仕方ないか。
それが彼らの義務だろうしな。
「じゃあ、僕も行くから」
「はい?…まあ、構いませんが…」
今度は女子高生が僕を訝しげに見る。
あはは。
取って食ったりしないよ。
…まさか、こんな早く良い人材に巡り会えるなんてな。
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