36:名無しNIPPER
2015/04/01(水) 22:26:02.68 ID:283UGwJ8O
「私、ですか?」
島村 卯月。
彼女から自信があるだなんて言葉は聞いていない。
だけど彼女から自信が無いだなんて言葉も聞いてない。
「ただ、アイドルが好きなだけだ。輝く自分を見たいだけだ。自信とか、そんなのは考えてすらない」
「わ、私そんなに自信過剰じゃないですよぉ…?」
「夢は、見るものじゃくて、叶えるものだ。そして、夢を叶えるということ、それは強い意志を貫くこと。卯月にはその強い意志がある」
「えっと…えへへ」
「そしてそれは勿論、僕にもある。僕の夢は、お前達をトップアイドルにすること。…だから、僕の手を、卯月の手を取ってほしい。…僕達を、信じてほしい」
「……一晩だけ、考えさせて」
「最後に、これだけは言わせてくれ」
「?」
「夢を見ろよ。寝てる間じゃなく、起きてるうちにさ」
「…じゃ。行くから。…………またね」
「凛ちゃん、来てくれるかなあ…」
卯月が不安気な顔をしている。
やっと来た仲間なのだから、当然か。
「凛次第だよ。これ以上は僕も何も言わない」
……またね、か。
「あはは。じゃ、帰ろうか」
「?…はい!」
凛。
またねってのはな。
今の僕にとって最高の言葉だよ。
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