453:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 21:45:35.96 ID:TB9ZFadlO
「…」
枕に顔を埋め、頑なに顔を見せない美波。
不甲斐なさ、情けなさ。
まだ自分はいける。
こんな熱は辛くない。
そんな複雑な思いからの行動だろう。
「…美波、いつも、夜遅くまで練習、してました」
アーニャが泣きそうな顔でぽつりぽつりと呟く。
…仮に二人の出番が最後だとしても。
「…」
枕から出ている部分、耳や頬。
…真っ赤だ。
知恵熱ってやつかもしれないな。
これじゃ、無理だよな。
ましてや出番は最初へんだ。
…。
まただ。
また、僕は彼女達の辛さに気づいてやれなかった。
いや、気付いてはいたのかもしれない。
だけど止める事はしなかった。
…自分につきっきりだったからだ。
…自分の事ばかり考えていた僕への罰か。
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