過去ログ - モバP「イカれた闇鍋メンバー紹介するぜ!」
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◆K1k1KYRick
[saga]
2015/04/02(木) 23:06:06.25 ID:ZCHEpW86o
「あれ、お肉が入ってるよ?」
底の方に箸を入れたかな子はカレーにまみれてよく分からない肉片を発見した。
今まで鍋底で隠れていたその肉は丁度いい具合に火が通っていた。
「魚じゃないれすね〜」
「まゆが入れました」
まゆは口内に蜜唾を充満させて、目を輝かせてその肉を口に運んだ。
頬を膨らませ、じっくりと舌鼓を打ちながら咀嚼する彼女の幸せそうな表情に
釣られて、一人また一人と、その肉を鍋から口に運んだ。
「中々噛みきれないね」
「でも脂身は結構とろんとして美味しいでございます。ライラさんは好きですよー」
友紀はビールを飲みながら、その筋のある肉を興味深げにつまんでいたが
杏は苦戦の末二口で止めて無難なシメジを食べ始めた。
一方ライラはドーナツだろうがナンだろうが空き腹にどんどんと運んでいった。
そのため隠れていたその肉は次々にカレーの海から顔を出していく。
「何や癖のある妙な味やなぁこれ……うーん、牛でも豚でもないわ。何やろ?」
「鶏でもないのぅ……」
笑美と巴は口内でその肉を転がしながら推理していた。
「板橋のお店で食べた事あるような……猪だったかしら」
志乃も酒のつまみがてらそれを食べて店の名前を思い出そうとしていた。
「シシ肉? 珍しいな……。まゆちゃんも美味しそうに食べてるし、少し食べてみよう……フヒ」
輝子は幾つか切れ端を茸と一緒に自分の器に入れた。
彼女の言う通り、まゆはやや興奮気味にその癖の強い肉を次々と口に運んでいる。
普段少食な彼女にしては珍しくハイペースだ。
潤んだ瞳でうっとりとしながら、彼女は肉を食べ続けた。
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