過去ログ - 八幡「……SAO?」材木座「うむ」
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33:名無しNIPPER[saga]
2015/04/04(土) 18:02:01.65 ID:hjYTVY9s0
「……ねぇ、比企谷くん」
人混みを掻き分け、街を抜けようとする最中、雪ノ下が唐突に話しかけてきた。
「ん? どうした」
「どうしてこのゲームをやろうと思ったのか、経緯が気になっていたの。由比ヶ浜さんも同様に」
「あぁ……俺は単純なる興味本意だ」
そう言うと、雪ノ下は心底つまらなさそうな顔をした。ごめんな面白味無くって。
「私は、いとこのお兄ちゃんが先にやっていいよって言われたからだよ〜」
何その心の広いいとこ。
「今日発売だってのに、何でだ? 別に明日でも良かったんじゃあ……」
「それが……折角買ってきたのに家に帰ってきたとたん、バイトの店長に呼び出されたらしくて……あ、偶然昨日から家に泊まりに来ててさ、だから帰ってくるまで貸してもらってるんだ〜」
「それは……もの凄いタイミングね」
「えへへ……元々友達とかから話聞いてて興味はあったんだけど、まさか本当にやれるとは思ってなかったよ」
イトコ……バイト、頑張れよ。何かこの言い方だと、俺がエリオ見たいじゃねぇか。俺は宇宙人じゃねえ。
「ゆきのんはどうしてやる事にしたの〜?」
「私は……姉さんに無理矢理やらされただけよ」
あぁ、やっぱり陽乃さんか……イメージ通りではあるな。
何て会話を暫く続けていると、街を囲う城壁が見えてきた。出口はもうすぐそこだ。
「__いよいよか!」
俺は、買ったばかりの短剣を握り、心なしか足早に外を目指した。
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