過去ログ - 島風「ねえ、遊ぼうよ」提督「…」
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8: ◆mJYktyOCD6[saga]
2015/04/03(金) 22:22:37.48 ID:WCDMkncE0
島風「じゃあこれ、はい」パク
島風「んー…」
お菓子を加えた島風が、目を瞑って顔をこちらに向ける。
可憐な少女のその表情は提督の目を釘付けにするのに十分な魅力を持っていた。
提督「…っ」
島風「…どうしたの?早くしてよ」フリフリ
薄く眼を開け、お菓子を上下に振って催促する。
茶目っ気と妖艶さを兼ねる動作に、提督は現実に引き戻された。
提督「あ、ああ…」
浅くスナックの部分をくわえて、目を閉じる。
妙な汗が頰のあたりを伝った。
そう遠くない距離に島風はいる。
もし、成功して、唇が触れてしまったら、俺はどうなるのだろうか。
今更、そんな考えがよぎる。
それは彼女の頰を赤らめるだけにとどまってくれるだろうか?
彼女を傷つけてしまうのでは?
いろいろな感情が浮かんでは、まぶたに視界を閉ざされたことによる恐怖が、それを倍増させる。
じゃあわざと折るか?島風はそういった「インチキ」を敏感に感じ取る。
それは俺からの拒絶として彼女の目に映るのは明確だった。
では、その先は?
カリッ
提督「っ…」
僅かな振動とともに、乾いた音を聞く。
始まったのだ。
ならばこちらも食べ始めなければならない。
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