過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 01:55:59.19 ID:NGKYIe+ko
口から唱えられる経のような呪文を絶やさないまま紗枝は周子の様子を横目に見ていた。
本来今している儀式は数十人単位で行うものである。
しかもその対象であるアーニャの抵抗が思いのほか激しいため普通ならば少しでも気を抜けば儀式自体が失敗しかねない状況であった。
その状況の中で複数の式を同時に扱い、高度な呪言を詠唱し続ける中で周子たちに意識を割くことができる紗枝はやはり天才であるのだろう。
そんな紗枝は様子を見ながらいくつかの思案を巡らせる。
(あんな周子はん初めて見たわ)
周子とは数年にも及ぶ付き合いとなっているが、いつも二人は付きっきりと言うわけではない。
基本的に京都からほとんど離れなれない紗枝は周子と顔を合わせていないことも多い。
故にこれまで周子が紗枝の前で本気で怒っている姿を見せたことがなかったのだ。
それは同時に周子が本気で戦っているところを見たことがないことと同義であり、紗枝が周子の一側面しか見たことがない事であった。
(うちもそれなりに修行もしてきて、周子はんにそれなりに追いつけたと思っていたんけどなぁ)
離れていても伝わってくるピリピリとしたプレッシャー。
当代一とうたわれた紗枝でさえこの周子を相手取ったのならば無事でいられるかはわからない。
そんな漠然とした予感が数多の妖怪を相手にしてきた紗枝にはあった。
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