過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 01:56:47.64 ID:NGKYIe+ko
(もしもうちに何かあった時は、周子はんはうちのために怒ってくれるんやろか?)
そして目の前の杭に打ち付けられた白銀の少女を見ながら抱く一つの感情。
紗枝にとっての想い人である周子ははたして自分のためにここまで怒ってくれるだろうかと言うささやかな不安。
齢15の少女のささやかな感情は決して表に出ることはなかった。
(そんなたられば考えたって仕方ないわぁ……。
ともかくこれであの気味の悪い女の人は終わりやなぁ)
周子から離れていても肌に突き刺さる畏怖の圧力。
それを真正面で、しかも直接受けた後に周子の高密度の妖力で作られた炎をまともに受けたのだ。
ただの人間どころか京都の名だたる大妖怪でさえまともに食らえば無事で済む攻撃でない。
紗枝は背後から襲ってきたあの義手の女について不気味な何かを感じ取ってはいたがさほどの脅威だとは思わなかった。
修行によって相手の妖力を感じ取ったりする術を持っている紗枝は妖力以外、魔力や天聖気などの異能の力であれば何かしら感じ取ることができたのだ。
だからこそあの女にはそう言った異能の力の類は一切感じ取れなかった。
相当の実力者であることはわかるのだが、ただそれだけで大妖怪、塩見周子を肉迫できるとは思わない。
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