過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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113:>>112修正『問題』→『実際問題』 ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:03:13.23 ID:NGKYIe+ko

「正直言って、何で生きてるのさ?」

 周子の目の前の燃やし尽くした火炎の先、開けた視界の向こうには服をいくらか焦げつかせながらも、依然健在な義手の女が姿勢を低くしながら周子の方を見ていた。
 空中の義手たちは周子を迂回するように、義手の女の背後に着く。

「さすがに死ぬかと思ったわよ。

あんな初見殺しの技、どうやったって避けようがないじゃない」

 義手の女はそう言う口ぶりの割にはあまり切羽詰まった様子ではない。

「じゃあいったいどうやって避けたっていうの?」

 対して興味なさそうに周子は尋ねる。
 その間に周子の背後にぽつぽつと狐火が出現する。

「こう、少し腕を振っただけよ。

真空作ればいくら化物の火でも燃えないでしょう?」

 そう言いながら義手の女は両腕を軽く振るう。
 実際問題腕の振りだけで真空を作り出すことは出来るはずがない。

 音速にも匹敵する腕の振りと、特殊な習練によって体得できる動作によってのみ実現させうることができるかもしれない、そんな技。
 それによって真空の壁を作り出した義手の女は周子の炎球を防いで見せたのだ。



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