過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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129: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:17:37.28 ID:NGKYIe+ko

 これまで出していた式もいつの間にか手元の式符に戻っており、まるですべての作業をいつの間にか終わらせていたかのような状況であった。

「うちは……ちゃんとできたんか?」

 状況だけ見れば龍脈封印の儀式は完遂しているように見える。
 実際なぜか紗枝にもちゃんと終えた気がするし、アーニャだって暴走している様子は微塵もない。

 だが先ほど駆け巡った意識と、脳裏に焼き付いたあの瞳は何だったのか?
 緊張が作り出した幻影か、はたまた実際に紗枝自身がアーニャに何かされたのか?
 結局それを確かめる術は紗枝にはない。

(とりあえず……考えない方がええんかなぁ……?)

 紗枝は一抹の不安にも似たものを心に残したままであったが、とりあえず終わったのだと、思うことにした。

「おーい、紗枝ちゃーん」

 その呼び声と共に紗枝は振り向けば、ゆっくりとこちらに歩いてくる周子の姿を視界にとらえた。
 周子の姿を見ただけで、不安を残していた紗枝の心は安心感で満たされる。



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