過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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133: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:20:28.59 ID:NGKYIe+ko

 周子は、その事実をあまり気にはしていないようであったが紗枝にとってはさらに謎は増すばかりであった。
 あまりにも、あらゆることが不可解すぎる。
 すべての問題は終わったはずなのに、喉に引っかかった小骨のような些末な疑問が紗枝には残っていた。

「とりあえず……アーニャを連れて『プロダクション』に戻ろっか。

せっかくの東京見物だったけど、機会があれば埋め合わせはするからさ」

 そう言いながら、いまだに瓦礫の上で眠り続けるアーニャを周子は背負った。

「別にうちはかまへんよぉ。

すこし、ゆっくりしたいとも思っとったところやしなぁ」

「じゃあ、さっさと退散しようか。

こうも派手に壊してたら、そろそろ野次馬も集まってくる頃だろうし」

 周子と紗枝は気絶したままのアーニャを負ぶったまま、この破壊しつくされた倉庫群を後にする。
 その際に、アーニャの足首に付着していた小さな結晶片がはらりと落ちた。

 それは地面に着地する前に、気化して消えてしまったが。




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