過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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138: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:24:37.29 ID:NGKYIe+ko

 少女のその口調からは呆れた様子がにじみ出ている。
 眼下には足の踏み場もないほどの鼠の死骸が、絨毯のように敷き詰められておりそれらが纏っていた生ごみの臭いと相まってひどい悪臭を放っていた。
 少女は軽く鼻をつまむと小さな魔方陣が指先で点滅する。
 鼻孔を別空間とつなぐことによって、とりあえずの悪臭を防ぐことにしたのだ。

「ちょっちこれ、やり過ぎじゃねカレーちゃん」

 鼠の骸の平原の中心、一か所だけ唯一残されたコンクリートの地面の露出部分。
 そこには死に包まれたこの場で唯一生きている存在が室外機の上の少女の方を見ている。

「その呼び方アタシはあまり好きじゃないわ。

あんなスパイスまみれで味を誤魔化した料理なんてここの鼠の味にも劣るわよ」

「食べたの!?」

「喧嘩売るために一匹だけよ。

まぁ何匹も食べるとさすがにお腹壊すからしないけど、貧困下なら悪くない栄養元ね」

「や、ヤバーイ……」



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