過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
1- 20
140: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:25:53.93 ID:NGKYIe+ko

「カレーちゃんってさ、なんか悪魔よりも悪魔っぽいよねー」

 悪魔であるがゆえに感じる、心からの言葉。
 この世に善と悪と言う言葉が定義されている上で、こうも邪悪を体現する人間は他にはいないと少女は考える。

「買いかぶらないで。アタシは所詮ただの人間よ。

ただ趣味が少し特殊な、どこまで行ってもただの人間。そうじゃないと、あたしは楽しくないわ」

(そんなところが、カレーちゃんの『悪い』ところなんだけどね)

 あくまでただの人間、それが他人を傷つけ、踏みにじり、尊厳さえも破壊しつくすことを趣味としている。
 さらにそのためだけに、人間の限界としての能力を駆使し、奇跡とも呼べる技を会得し、挙句の果てに限界さえも踏みにじる。

 自らの望む終末を実現するために、狂気とも呼べる精神性と人を踏みにじる手段を手に入れたこの女こそ真の意味で『悪人』なのだ。

「あの狐さんをもっとリサーチして、今度は大切なものから台無しにしましょう。

人質、拷問、殺人、嘘、挑発、次には力だけじゃないあらゆるものを駆使してあの小奇麗な顔をこの世の終わりに染め上げてあげるわ」

 他人の人生を、尊厳を、歴史を踏みにじることを趣味とした女は嗤う。
 周子と死闘を繰り広げた義手の女は、脳内で周子に対しどんな極悪を行うのか思想を巡らした。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
833Res/856.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice