過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆6J9WcYpFe2
[sage saga]
2015/05/27(水) 01:54:17.47 ID:n0yFMG/N0
それから何日か経ったある日。
ユウキ「ただいま戻りましたっ!」
心「お帰り〜。報酬はもらってきたか?」
ユウキ「はいっ!今日はこのぐらいですっ!」
心「どれどれ……。」
心とユウキはどんな場所でも配達できるという触れ込みで『ハートメールサービス』というのを始めた。
最初は『どんな場所でも』という触れ込みにするつもりはなかったのだが、ユウキ自身が
「私はたとえ洪水が起こって水没しそうな街であっても配達できますっ!」
と言ったので、どこでも配達できるという触れ込みにした。
心(それ以上にユウキちゃん、今日も配達するのが速いわ……。隣街への往復なのに1時間くらいしか経ってねぇ。)
ユウキにはまだ、隠された能力というものがあるのかもしれない。
ともあれ、目下心配すべき点はそんなところではなく……
心「……まあ、こんなもんか。 GDFにいたころの給料と比べちゃいけねぇわな☆」
仕事として数をこなそうとも、まったく入ってこない収入であった。
ユウキ「私の世界ではメッセンジャーはほとんど慈善事業でしたしねっ」
心「よくよく考えれば、手紙を渡すぐらいでお金になるとは思えないぜ☆」
今のところはユウキは手紙の配達に専念しているが、心は会計などをしつつ、副業でアルバイトなどをしている有様だ。
心「っと、ほいっ☆先ほど受け取った次の配達先だぜ♪」
ユウキ「うむっ、緊急連絡ですねっ!」
心「今度の配達先は能力者だ。それなりに信頼できるやつだから、頼み込んで『ラーニング』してきたらいいんじゃないか?」
ユウキ「そうですねっ、頼んでみますっ! ではっ、いってきますっ!!」
そういって、玄関のドアを開けるユウキ。
ふと、こちらにタイムスリップしてきたときに、最後に交わした言葉を思い出す。
『……もし、過去の世界が好きになったのなら、戻ってこなくてもいいんだぞ。
別にお前は野菜ジュースだけでも生きられる体だし、……戻ってもそのあとは辛いだけなのかもしれないからな。』
そしてユウキに背を向け、こうつぶやいた。
『ユウキが最後に見るのは、世界の再誕かそれとも破滅か……
いずれにしても、こんな小さな背中にこの世界の未来を任せざるを得ないとは……。』
これはどういう意味なのだろうかと、彼女は考え――
!CAUTION:DEVIANCE PLEDGE!
この思考は職業(クラス)『メッセンジャー』の行動規範を逸脱する可能性があります。
直ちに話題の切り替えを提案いたします。
ユウキ(――そうですねっ。難しいことはよくわかりませんっ!)
深く考えようとしなかった。
ユウキは今日も手紙の配達をしながら、能力者を探している。
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