過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/22(水) 01:57:36.69 ID:HEFpIzrTo
周囲を見渡せば、その惨状は一瞬で理解できる。
一面中隅々まで塗り残しなく赤いペンキのように塗りたくられ、その赤色がそこら中に散らばる破片から何であるかが察することが容易であった。
そう、あちらこちらに人間だったものが横たわっており、中には原形さえとどめていない物も多くあったのだ。
地に伏せている男も、今かろうじて生きているような状況で、出血多量に加えすでに片足がない。
男にとって最も熱を持っているのは片足の切断面であり、熱せられた鉄板を押し付けられるような痛みが常に走っていた。
「うふふ……バカね、そいつら来たところでアタシの前じゃゴミとおんなじ。
つまりあんたらが何人いようが何一つ変わりないってことだから遠慮なく来なさい。
みんなもれなくハンバーグに加工してあげるから」
女は人が変わったように男を見下すような笑顔で、にやにやとしながら言い捨てる。
その下品な笑みは見る者すべてに嫌悪感と拒否感を植え付ける。
「ああでも生意気な口アタシに聞いたからもう一本もらうわね」
そして男の片腕を右手で持って、女は左手で手刀の形を作る。
「や、やめろ!頼む!それだけは!それだけは勘弁」
「ほらスパッと」
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