過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
1- 20
26: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:01:40.63 ID:HEFpIzrTo

 確かに男は一昨日の晩酒におぼれ、記憶があいまいであった。
 だがその間にそんな重要なことを漏らしていただなんて思いもしなかったのだ。

「あなたの仲間が死んだのは、あなたのせいなのよ。

あなたのその紙のように軽い口ののせいで、取引は失敗し、仲間を死なせたのよ。やったわねぇ」

「ぐ……うう……ああああああああああああああああ」

 男はもはや泣くしかなかった。今の現状を引き起こしたのは自分だということを自覚した時点で、それしか逃げ道は残されていなかったのだ。
 あと男に残されたのは仲間への贖罪のために死ぬくらいであった。

「ころし……殺してくれぇ……」

「まぁ慌てないでお兄さん。まだお楽しみはあるんだよねぇ」

 女は泣きじゃくる男を尻目に立ち上がってこの場に元々あった青いビニールシートのかぶせられた資材らしきものへと近づいていく。
 男はぼやける視界でそれをただ見ているだけであったが、女がビニールシートを取り去った途端その表情は、さらに複雑に歪んだ。

「なんで……なんで彼女までも巻き込んだ!?」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
833Res/856.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice