過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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36: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:11:17.53 ID:HEFpIzrTo

 隊長の話では部隊は解散になったと聞いたが、それでも戦闘員の個々の戦力は平均して高いのでどこの戦場でも重宝されるような人材であろう。
 多分存外に世話焼きな隊長に聞けば知っているのだろうけど、今ではアーニャが彼に連絡する手段を持ち合わせていなかった。

「みんなもう少し、穏やかな暮らし、しているといいですね」

 できることならば、アーニャと同様に戦いしか知らない他の隊員たちにもそれ以外の安寧とした人生が送ることができればいいのにと。
 アーニャはこの比較的平和な町に身を置いてそんなことを思った。




 アーニャは薫る潮風の中に身を任せる。
 戦闘の疲労は精神的な高ぶりも落ち着いてきたことと同時にそれなりに回復してきていた。

 今回はかなりの強敵であり、『聖痕』を使わなければ勝てない相手であったので普通よりも消耗していたが、この調子ならば明日以降の体調に影響はしないだろうとアーニャは思う。
 さらにカースの親玉であるカースドヒューマンを倒したことによって新たな別の脅威でもない限りは、暫くこの付近もおとなしくなるであろう。

 事実、最近のカースの出現は同盟が警戒するほどに頻発しており、アーニャもたびたびカースの討伐をしていたからだ。
 それらがあのカースドヒューマンによるものであるならば、原因を取り除いたことになり街の人々も安心して外を出歩けるだろう。

「そうなると……一応報告、しておいた方がいいですね。

……ん?」



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