過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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391: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:21:27.29 ID:+FUAmXwk0

 …と、言いたいところだが、留美が言うには現在の技術革新に至る以前に完成していた技術なのだと言う。こうなって来ると、また違った感情がが生まれてもくる。

 次は米粒が空を飛んだという話が出てくるのではないか。と冗談のように思いつき、その後から、有り得なくはないかも知れないとの思いが沸き上がると、飛鳥は高揚と畏怖の入り混じった思いが滲み出すのを知覚した。

 話の真偽を問う前に留美は街並みの何処へやらへ消えた。
 現在進行形で偵察機が送ってくる映像はあちらも確かに受け取っているのだろうが、果たしてどう攻めるつもりなのか。

 物思いの内に、ふと思いがけず溜息を吐き出し、すると後ろに控えている暴食の虎が怪訝げな顔をこちらに向ける。

「…ああ、キミは気にしなくてもいいさ」

 適当に笑いながらその頭を撫で、呟く。
 かしずいたように頭を垂れ、それを享受する内にリラックスしたとわかるうなり声を聞いた飛鳥は、ともすれば言えば猫のようだな、と思いついた。

 自分と留美を除いた現在の戦力はと言えば、この虎ぐらいの物であろう。そんな状態に野望の鎧の欠片でも持って来いと依頼するなどと。―――よほど彼女を信頼しているのか、それとも自分共々捨て駒か何かのような扱いでもしているのかは知れぬが、成る程「無茶振り」というの理解できる話だった。



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