過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/22(水) 02:14:53.63 ID:HEFpIzrTo
その人影はこの血濡れの倉庫に驚くほど馴染んでいて、それでいて外とは血濡れの倉庫以上に異質な容貌であった。
背はアーニャより少し大きめの背。褐色がかった皮膚はインド圏の人種の女性であり、すらりとしたその姿とは対照的に両手が甲冑のような黒い装甲で覆われているのがわかる。
何よりも目を引くのはまるで血雨を浴びたかのように全身が赤黒い血液に覆われており、その手には小さな肉片の付いたままの背骨らしきものを持ち、ぐるぐると振り回している。
当然、体中にこびり付いた血液が、その女の物ではないことはほぼ確定的である。
そんな異質な姿をしているにもかかわらず、その女の表情は友達にでも会うかのようににこやかであった。
さすがにその猟奇的な容貌にアーニャは少したじろぐ。
いや、その姿にアーニャはひるんだのではなかった。
(この人……一体なんですか?……この人が、怖い?)
アーニャの脳内では本能が警鐘を鳴らしていた。
この血染めの女が、絶対的に危険であると。
(下手をしたら、周子や……隊長よりも危険?)
そんな考えが一瞬アーニャの脳をよぎるが、それはありえないと否定する。
それに、ヒーローとしてもここで引くことはできない。
こんな白昼に、これだけの殺戮をしたであろう人間を野放しにしておくなどアーニャには絶対に無理であった。
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