過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆R/5y8AboOk
[sage saga]
2015/08/14(金) 03:55:44.60 ID:+FUAmXwk0
(どうなってるんだ、あれは!さっきのは陽動か!?)
(カミカゼとライラは何をやっている!二人がかりで対処に向かったのだろうが!!連絡を取れ!)
(ダメです!通信に応じません!…GDFは!どうにか通信はとれないの!?)
あちこちで飛び交う殺気立った声を聞き、視線の先にその原因を見据えたクルエルハッター───或いはクールPは、「してやられたね」と極めて冷淡な声を吐き出した。
京華学院の中に構えたアイドルヒーロー同盟仮会議室。その窓の先、悪趣味な紅に染まった戦艦の甲板にそびえ立つ”それ”は、言うなれば影の巨人とでも形容するのが適切かと思われた。
大きさはちょうど横にある野望の鎧と同程度────いや、勿体付けるべきではない。まったくの黒塗りである事を除けば、姿形、全高含め、野望の鎧の写し身と言っても差し支えない存在が、前触れもなくブラムの甲板上に出現したのである。
どの程度の存在であるか、予想の付くものではないが、下手に手を出すべきものではないだろうと言うことはわかる。───いや、それ以前に、あの存在に圧倒されたGDFの兵が、体の良い人質として捕らえられているようだ。
「…俺が行ってくるか?」
諦めて一つ溜息を吐き出そうとしたクールPに、やたらと剣呑な声を吐きつけてきたのは、ヤイバー乙。思わずに振り返り見れば、その顔貌に埋まった油断のない瞳は、決然とした物を奥に秘めながら窓の外を睨みつけていた。
「いや、直ぐにシンデレラ1が向かう……もう向かっているだろう」
気にすることはない。という意志を含ませて窘めると、極めて不完全燃焼げな「そうか」との返事が返ってきた。乙は沈黙の内に壮絶な物を感じさせながら、ただ視線を窓の外に注ぐ。その先にあるのは影の巨人ではなく────その足元で怪しげに振る舞う漆黒の鎧と翼を生やした人影。観測によれば、カースドヒューマン。
言わんとしていることはそれとなく理解できる。
要するに、彼は彼の目の前から去った少女が、あそこにいるカースドヒューマンと同一だと推測しているのだ。
確かに、蝙蝠のような翼を使ってヤイバーズと共闘していたと言うし、カースの核を素手で触っていたのも、暴食のカースが咥えた物を噛み砕かずに持ち去ったという報告も、カースドヒューマンだと言うのならある程度納得できる。―――なによりも、先刻漏らしていた『嫌な予感』という言葉がそうさせるのだろう。
だが。
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