過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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41: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:15:50.88 ID:HEFpIzrTo

「ああ、これ?ごめんね散らかってて。今映画の撮影中でね。

驚かせちゃったかしら?」

 女はこの惨状の訳を説明するが、アーニャにはそんなこと嘘であることなどはっきりとわかる。
 いや、こんな雑な嘘アーニャでなくただの一般人でも容易に判別できるだろう。

「ロウス……嘘、ですね。……あなた、隠す気、あるのですか?」

 当然のように嘘を見破ったことを指摘したアーニャに対し、女はわざとらしく目を丸くする。

「え?何言ってるのよ。大体こんな血糊の量、常識的に考えて本物なわけないでしょう?」

「……全部、本物ですね。そこら中散らばる破片から、あなたの手に持ってるそれ、まで」

 アーニャは静かに女の持つ骨を指さす。
 女は手に持った骨に視線を向け、小さくため息を吐いた。



「……あーあ、めんどくさ。

そのまま信じるか、空気読んで帰ろうとしてくれたらもっと楽だったのに」

 女はそう小さくつぶやくと、手に持った骨を適当な方向へと投げ捨てる。
 ぐるぐると回りながら捨てられた背骨は、血濡れのコンクリに叩き付けられると同時に、細かな関節がバラバラに砕け散った。



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