過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/08/15(土) 23:00:03.86 ID:PWAS3CMco
降り立った部屋から目に入った扉を開ければそこは外。
周囲はバチカンの古式建築の街並みが視界に広がり、ここはその裏通りであった。
空は澄み切っているが、出口の雨よけとしてある小さな屋根はシキの顔に影を落とす。
その影は嗤っているはずのシキの表情を、凶悪なものに見せていた。
『脱出、シキ、外です。
まだイルミナティの圏内を抜けてはいませんが十分でしょう』
ケミカはあえてシキの言葉に反応を示さない。
なにせケミカの『嫌悪』とシキの『嫌悪』は全く違うものであるからだ。
きっとこの世の研究者というものがイルミナPと言う存在を見れば、全員がシキと同様の感想を抱くのだろう。
あれは研究者ではないと。自分と同じ人種ではないと。
研究と言う過程を賛美する我々とは、根本的に違う生き物であると。
唾棄すべき塵。結果しか残らない直行帰結。
『あれは駄目だ』
こんなものには憧れない。
彼の研究風景は見る者を幻滅させる。
これがあの『魔機学』の開祖がこんなものなのか。歴史に名高い大魔術師、イルミナティの大魔導がこれだと?
吐き気がすると。
こんなものには憧れない。偉大とはもっと尊いものだと実感するのだ。
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