過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/22(水) 02:19:10.67 ID:HEFpIzrTo
アーニャはそれを何度か見たことがあった。ただし偽物であるが。
隊長がそれを改変した技術として、念動力を腕に纏わせ、疑似的なダガーニスを実現させたのだ。
最低限の念動力で、十分な殺傷力を生み出す技として、部隊内での超能力者にとっては必須技術だったのだ。
「あら?よくもまぁそんな化石みたいな名称覚えてるわね。これ使うのはアタシくらいだと思ったんだけど」
だがこの女は念動力を全く使っていなかった。
それどころか一瞬で接近したのも、アーニャが反応できないように呼吸を合わせたのにも全く『異能』を使っていなかったのだ。
全て人間の技術。『特別』と言われるような力を全く用いない技。
純粋なる鍛え抜かれた『技』であり、今の一瞬の動きでさえ芸術とまで呼ばれていいほどに昇華された技だった。
「ヴィー……あなたは、いったい?」
その狂気の所業とは裏腹に見せる、精錬された戦闘技術。
自身の数段上の技術を持つこの女が何者なのかアーニャは気になってしまった。
「誰でもいいでしょう。そんなことよりも……」
女はアーニャの問いを一蹴して唇をぺろりと一舐めする。
両腕を大きく広げ、獲物を定めたような目つきでアーニャを見つめ、ニヤリと笑う。
「あなたはどれだけ、そして何をすれば、泣いて許しを請いながら絶望してくれるのかしら?」
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