過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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449: ◆6J9WcYpFe2[sage]
2015/08/31(月) 22:24:18.51 ID:2hl+u/be0
その後、病院の待合室ではぁとさんと合流し、家に戻った後、この話をしました。

「で、その手紙を受け取った訳か………」

「はいっ」

「……しかし、ずいぶん変なの受けるんだなぁ。 宛先が人形とか、聞いたことないぞ?☆」

「それを言うなら、私はロボットですよっ?」

するとはぁとさんは怪訝そうな顔をして言います。

「………結構疑わしいんだがな☆」

「えぇ〜っ」

信じてもらえてたと思っていたのですが……まだ信じてないようですっ。

とはいっても証拠がないので、信じてもらうこともできそうにないですっ。

「まあ、それはそれとして、宛てはあるのか?」

「はいっ。この便箋に宛名が書いてありますっ! 3通ありますよっ!」

「ふむ………」

はぁとさんが、便箋の宛名を見ます。 一通目……二通目……三通目………

「はぁ?」

はぁとさんはその便箋を見ると、まさに苦笑いと言った表情を見せました。

「ははは……ラブリーチカって、20年前のアニメじゃねーかよ……☆」

「ラブリーチカ、ですかっ?」

「あー、えーと、ラブリーチカって20年前くらいに大ヒットしたアニメの主人公なんだ☆

……こんなのに嫁さんや娘の魂乗り移ってるとか、普通に頭おかしいって言われてもおかしくねーぞ☆

乗り移ろうにも娘は幼すぎるし、嫁さんじゃ若作りもいい加減にしろってレベルだし☆」

あの、それ、はぁとさんが言えたことでしょうかっ?

「なんか言ったか?☆」

「い、いえっ、何でもないですっ!」

「まあ、宛名はこの際いいとして♪ 目的地はどこなんだ?」

「はいっ、ええっと、憤怒の街の………」

「憤怒の街、だと?」

「はいっ、憤怒の街ですっ!」

私がそう答えると、はぁとさんは慌てた表情をして、

「ちょっとまでよ、おい♪ 憤怒の街はいま封鎖されてて、通れないんだぞ☆

そんなところに手紙なんか届けられるかっ☆」

「そこははぁとさんの伝手で何とかなりませんかっ?」

「そういうことじゃねぇよ♪ 危ないからそんな場所に行かせられるかって言う話だよ☆」

「………危ない、ですかっ?」

「そうだぞ☆ GDFが封鎖しているってことは、内部でまだ何らかの問題があるってことだ。

そんな場所にユウキちゃん一人で行かせられるかってーの☆」

「………心配、してくれるんですねっ」

「当たり前だろ☆ 例え未来からやってきたっていうのでも、ここで生きてる限りは守ってやるよ☆

はぁとはGDFを止めても、その教え自体を忘れるつもりはありませぇ〜んってね☆」

こういう心配をされるのは、とっても嬉しいですっ。

実際、私がいた未来では、私を物として扱う人も多かったですし………。



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