過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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608: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:44:14.05 ID:Ah1rtJBzo

 エトランゼの朝は早い。
 開店時間は午前10時からであり、事前の開店準備も含めれば9時前から準備しなければ間に合わない。

 メイド喫茶だとは言っても、客に提供する者には妥協はしない。
 サービスも料理もちゃんとしてこそ一流のメイドであるとは、メイド長でもあるチーフの言葉である。

 ゆえに、開店時間前から居座っている、風体が不審者である者に対しても、相応の接客が求められるのだ。

「と言うわけで、みく。逝ってこい」

「またこんな役割かにゃあ!?」

 まだ、時間は午前10時過ぎから5分も経っていない状況。
 開店前から店先に立っていた男は、店内の一席に案内されたのち腕を組んだまま沈黙している。

「だって、あの人絶対普通じゃないにゃ!

メイド喫茶になんて縁もないような感じだにゃあ!

あの筋肉、あの表情、あの眼光、絶対一般人じゃないにゃあ!!!」

「ええい、だだをこねるな!ただ注文取ればいいだけだ!殺されたりはしない!多分!」

「多分って何にゃ!嫌にゃ嫌にゃしーにーたーくーなーい!!!」

「給料上乗せてしてやるし、死んだら骨は拾ってあげるから、GO!」

「ぶにゃあ!!!」



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