過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/01/16(土) 18:50:57.60 ID:Ah1rtJBzo
男の口から出たのは、称賛の言。
それを聞いたチーフは、自分の料理を一流の料理審査員に認められたと錯覚する。
「だが、少し待たせすぎだ」
「!」
「どのような調理をしていたのかは言及はしないが、さすがにレストランとしては調理時間がかかり過ぎだな。
それに、恐らく手間もかかり過ぎている。これ一品だけならともかく、本来注文は次々に入ってくるだろう。
そんな中で、一々このクオリティを維持できるはずがない。
この料理は、俺のために出された料理ではあるが、 『客』のために出された料理ではないな」
小手先の待遇など、男にはすべて筒抜けであった。
レストランとして求められるのはその店の質だ。
その瞬間だけ最高の物を出したところで意味がなく、常に一流の物を提供し続けなければならない。
「接客のスタイルは、俺の風貌のせいもあるかもしれないが十分だろう。
別にわざわざ俺のために気を張る必要なんてない。常に出来る限り最高で、ありのまま自然の経営をすることが一流への近道だ」
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