過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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619: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:54:25.41 ID:Ah1rtJBzo

「この店に『アナスタシア』という店員がいると思うのだが、今いるか?」

 可能性の一端としてはすでに存在はしていた。
 この突然現れた男の目的として、チーフが予感できる範囲としてはごく自然なものであった。

 先日のアーニャの一件と、今目の前にいる男。
 これらが何か繋がっているのではないかと言う一抹の予感がすでにあったのだ。

「いえ、何のことでしょうか?」

 目の前の男が単なるメイド喫茶でたまにあるメイドの追っかけなんかではないことは重々承知している。
 だがチーフとしても、このあからさまに危険な臭いを放つ男に自分の店の従業員の情報を渡すことなどできなかった。

 特に昨日のアーニャの様子を思い出せば、この男にそのことを話すことなど以ての外である。

「はっ……御託はいい。さっきも言ったが小手先の嘘など無用だ。

今ここにいるか、いないか。ただそれだけだ」

 明らかに店内の空気は張り詰める。
 男の口調と眼光がより鋭くなる中で、店内の『わかる』店員もそれぞれが気を張るので、店内は異様な威圧感で満たされていた。



「……今は、いないわ」




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