過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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631: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:11:43.78 ID:Ah1rtJBzo

「だがそんな性格じゃあ、部隊には要らない。

人を傷つけることを頑なに拒んだアナスタシアには、荒療治するしかなかったわけだ。

別に難しいことをさせたわけじゃない。

子犬の命を、自分の手で奪わせただけだ。アナスタシアの手を操って、俺が殺させた。

たったそれだけで、その人格は限界に達して、新たな人格が生まれた」

 猫の獣人であり、動物の感性に近いみくからすれば、その行いは耐えがたいものであった。
 小さな命を、望まぬ者に奪わせる。そんな行いは、みくは絶対に許せなかったし、この話を聞いていた他の者も決して許容できるような話ではなかった。

「どうして……どうしてそんな残酷なことをしてまで……」

 みくは感情のまま口からそんな言葉を漏らす。

「お前が考えるほどこの世界は優しくないぞ。猫娘。

その優しさは尊いが、仮にその状況で虫も殺せないような役立たずに待つ受ける末路なんぞ、想像に容易かろう」

「それは……」

 かつてアーニャから軽く聞いたことのある、以前居た殺し合いの世界。
 そんな中で、そんな優しすぎる性格は不要であり、そのままであったのならば切り捨てられアーニャは今この日本にいることさえなかったであろう。



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