過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/01/16(土) 19:43:44.55 ID:Ah1rtJBzo
「私、考えました。お休みをいただいた、意味を。せっかくだから、このお休みの間で、やりたいこと、やってみることに、しました!」
その表情に必要以上に責任を背負い込んでいた影はない。
誰もが、アーニャが前を向いて歩きだしていることを理解する。
「心配なさそうね。周子ちゃん」
「……そう、だね。シューコちゃんの、気にし過ぎか」
なんとなく違和感というか、喉の小骨のような突っかかりはあるものの、周子はとりあえず良しとする。
できれば、『素霊結晶』以上に、余計な記憶を思い出さないようにと。
「ミレイ、メアリー。おはよう、ございます!」
「ん?ああ、アーニャ、おはよう、だぞ……?」
「あら、遅かったじゃない。アー……にゃ?」
長く生きるということは、知性や精神など様々なものを研ぎ澄ませる。
それは、違和感を察知するには長けていくということだ。
だが純粋さは、逆に鈍っていく。
違和感がないほどに溶け込んでいても、純粋であるがゆえに他者には敏感であった。
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