過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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67: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:21:37.74 ID:NGKYIe+ko




 扉を開けば、純白。
 足元に積もった雪は体重によって靴の半分くらいを沈める。
 視界に映る葉を落とした木々は黒色に近く、視界はまるでモノクロだ。

「あ……れ?」

 アーニャは振り返ってみるが、そこには自分は来たはずの扉は存在しない。
 同じようなモノクロの景色が広がっているだけで、目の届く範囲には人工物すら見当たらない。

「ここは……」

 隊長の件のあとに一度アーニャは自分の生まれた北海道の集落跡に行った。
 ここはその近くの景色である。その時には雪は積もっていなかったが。

 こんな現実感のない場所移動をしたにもかかわらず、アーニャは特に疑問に思うこともなく歩き始めた。
 その姿は傍から見れば幽鬼のように、ふらふらと誘われるように。

「この先……には」

 アーニャはこの景色を知っていた。
 前に行った時とは違い雪が積もっているが、この歩く先に何があるのかアーニャは知っている。



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