過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆PupFZ5BZvyzZ
[sage saga]
2016/02/03(水) 22:40:56.04 ID:H+PnEL/o0
「エボニーレオは引退した。今から一年ほど前だ。奴はもう誰の力にもなれない」
獣人の瞳に失望の影が差した。だが彼女は首を横に振ってそれを払いのけると、決然たる眼差しを黒衣Pに向けた。
「私の決意は変わりません! ヨーコちゃんとエボニーコロモさんが追っている事件、その先に王子がいるかも知れないなら、立ち止まるわけには!」
「よかろう」
黒衣Pは頷いた。イツキの覚悟は本物であろうか。もはや遠慮だの気配りだのは単なる時間の浪費だと彼は判断した。
「さっき言ってたな、王子が悪事に加担してるのか、と。六戦士だの反乱だのの話を聞いて確信できた。王子はクロだ」
「……ッ」
イツキは俯き、唇を噛みしめた。敬愛する王子が、遠く人間界でお尋ね者になり、獣人界の恥となるというのか?
王家への忠誠心と獣人としての誇りがせめぎ合う。膝の上で握った手に、肉を抉り潰さんとするほどの力がこもった。
あるいは自らが王子を討たねばならぬ時が訪れるのだろうか? だとしたら、何のために人間界へ? 獣人界の民はどうなる? ほんの数十秒前の決意が、既に揺らいでいた。
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