過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆PupFZ5BZvyzZ
[sage saga]
2016/02/03(水) 22:57:41.97 ID:H+PnEL/o0
ヌエ獣人は無邪気に笑った。シャキョウは今や己を待つ運命を理解していた。胸を踏み押さえる脚から逃れようともがくが、抵抗する力はなかった。
「本命は君だった。これまでの改造獣人で集めたデータは全て君のためのものだ。陸海空を統べる、真の意味での百獣の王となりたくはないか?」
「……百獣の……王、聞こえはいいが、結局は僕を……ただの獣としか、思……ていない……ようだな……飼い猫など……ゴホッ、お断り、だ……アバッ」
王子は血の泡を吐きながら拒絶。ヌエ獣人は何も言わず、王子の顎につま先を打ち込んだ。瀕死のライオン獣人は白眼を剥いて動かなくなった。
王子にして最強の戦士といえど、所詮は獣人。獣を超え、人を超え、獣人をも超えた幻獣人にとっては実際猫と同程度。獣を説き伏せようなど無駄であったか。
早く帰って一杯やるとしよう。アサミ=ロイはジャケットを拾い上げ、小脇に抱えて家具屋を出る。アリめいて王子を運ぶサル獣人たちが後に続いた。
……その時である。KABOOM! 彼方から何らかの爆発音! ヘビ獣人を載せたトラックが去った方向だ。アサミ=ロイは目をこらした。炎と黒煙を上げるトラック。
「馬鹿め、運転をしくじりおったか」
否、あり得ぬ話だ。彼自身が信頼し、運転手の任を託した配下。これまで同様、しくじるはずはないのだ。……これまで同様、邪魔が入りさえしなければ。
アサミ=ロイは咄嗟にブリッジ回避! その判断は適切であった。直後、朱色の熱風が吹き荒れ、彼の上半身があった空間を灼いた。
白き獣人は油断なく身体を起こし、低く身構えた。配下のサル獣人達はことごとくが冷たい路面に倒れ伏していた。そして、頭上から声。
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